順調に進んでいたコスモ復活作業ですが…
前回書いたように、トラブルが発生しました。
発生と言うか…悪化した!と言う方が正しいですかね。
フロントのブレーキが引きずります。
しかも…
エンジン始動後、しばらく経過してから…
ちょっと、コレは今までに経験のない症状でしたので焦りました。
原因の箇所として考えられるのが…
ブレーキキャリパー
正規のピストンを使っていない
ハイドロマスター
元々オーバーホールパーツが無く、今回何もしていない
(20年ほど前の復活時に丸ごと新品に交換済み)
ブレーキマスター
今回、オーバーホール時に組み方間違えた??(一瞬悩んだので)
まぁ~、現代のクルマの様にABSとか、プロポ―ショニングバルブなんて装備されていないので…これだけの部品しかありません。
一つづつ潰していきます!
まずは…引きずりが発生してる状態にして…
ハイドロマスターのブリーダーからブレーキフルードを抜いてみました。
すると、引きずりは解消されたので、キャリパーは正常のようです。
では、次にマスターシリンダーをもう一度分解してみます。
ハイドロマスターは分解するとパーツが無いので、最終手段です。
組み方、動き…
色々再度確認しますが…変な所は見当たりません…
で、インターネットでシングルのブレーキマスターの構造を今一度確認してみます。
正直、シングルなんて今の車では使われていませんからね。
検索して出てくるのはバイクのブレーキがほとんどでした。
多少違いますが、造りはほぼ同じです。
コレを見ても組み方に間違いは無さそう…
図を見ながら悩む…
ん???
バイパスポート???
あれ??こんなのあった??
もう一度駐車場に戻り、マスターシリンダーを確認
あった!!
インレットポートに比べてかなり小さいので見落としていました。
そして…予想通り詰まっていました。
キャブのジェット清掃用のニードルでようやく入るくらい。
確実に原因はココですね!!
シリンダー内壁を綺麗に磨くことばかりに夢中になり、見落としてました!
多分、磨き粉等が詰まったのかもしれません…
もしかすると…
眠らせる前にたまにブレーキを引きずる症状が出ていた(その時は走り出したら解消していた)ので…その頃から詰まり始めていたのかもしれませんね。
分解した時に過去の交換した部品と色々照らし合わせたのですが…
このチェックバルブも微妙だったので、良さそうな状態のモノと交換しました。
新品もあるのですが…
まだ使いません!
走り出して、数年状態経過を確認してから新品を投入しようと思います。
手持ちが1セットしか無いからね~。
もしくは、もう一セット手に入れたら交換しようかな??
再販して欲しいものです。
掃除後、再度組み直して、ブレーキフルードのエア抜きしたのですが…
何故かこんなに汚れたフルードが???
何故??
ブレーキ関係を全て組んでからそんなに経ってない…
と言うか走行していないのに…
一応、奇麗になるまで入れ替えましたが…
心配なので、またしばらくしたら交換してみましょうかね。
作業完了後はブレーキのタッチも全然違う!!
引きずりの症状も全く無し!!
つまり…
大本の原因はバイパスポートの詰まりで、フルードが正常通り戻らない為ブレーキを踏んだ時の圧力が僅かに保持されてしまい…
エンジンを暫く始動後、停止した後もハイドロマスターへの負圧が保持されてるので、じわじわとマスターの残った圧力が加圧されてキャリパーのパッドを押さえる力が増加していったのでは?
と思われます。
って事は、ハイドロマスターは正常って事になりますね!
何故フロントブレーキだけ引きずったのか?
と
何故あんなにフルードが汚れたのか?
と、疑問が残りますが…
少し動かした感じでは絶好調です!!
これで、完全に公道を走れる準備が整いましたね!!
いよいよ走らせてみようと思います!!
最後まで読んで頂き有難うございます。