無事走れるようになり(ナンバー取得はまだ)ましたが…
まだ気になる所は多数あります。
その一つに点火系…
今時のダイレクトイグニッションとは程遠い、ポイント式のデスビ。
コレはですね…詳しく話すと長くなりますが…
簡単に説明しますと…
エンジン内の混合気(ガソリンと空気の混ざった気体)を燃やす為にスパークプラグで火花を散らすのですが…
そのスパークプラグに高電圧を送ってバチン!!と飛ばします。
その高電圧に12Vを昇圧する為にイグニッションコイルという部品で行います。
中身はこんな感じです。
この一次コイルに電気が流れてるのですが、ソレを一瞬途切れさせる事で同一の鉄心を使用してるもう一つの二次コイルに起電力が発生する「相互誘導作用」を利用しています。
一次と二次のコイルの巻き数の差で発生する電圧を上げる事ができます。
詳しく知りたい方は「イグニッションコイルの仕組み」で検索するともっと解り易い説明が見つかると思います。
その発生する高電圧をスパークプラグに送って、エンジン内部に混合気が充満したシリンダー内にバチン!と火花を散らして燃やすのです。
今時の車はこのコイルがダイレクトでプラグに直接乗っかってます。
ソレをコンピューターで的確なタイミングで操作しているのですが…
こんな昭和の車にそんな高性能なコンピューターがある訳もございません!!
機械式です!
その電気を昇圧するコイルも各々でなく、一個です。
デストリビュータ(略語:デスビ)と呼ばれる部品で上記した「一瞬途切れさせる」と高電圧を目的のプラグに「振り分ける」仕事をします。
コノ「途切れさせる」のがポイントっていう部品です。
で、その断続によりコイルで昇圧された高圧電流をデストリビュータの上部のローターで「振り分け」ます。
そういった仕事をデスビは行ってます。
なので、ここら辺のメンテナンスとチューニングはいわゆる「良い火花」に大きく影響します。
さて…長々と書きましたが…
旧車の弱点は点火系と言っても良いでしょう。
こんなまどろっこしい構造なんで非常に火花が弱いです。
この画像撮るの結構苦労しましたw
まぁ~こんな感じ。
今時のクルマだと
もっと激しく強い花火で、直に手で持ってると感電しちゃって痛いです!
この火花の強さもですが、良いタイミングってのも重要です。
ソレも今時の車はコンピュータ制御なので、細かく制御されてますが…
コレもコスモのような旧車は機械式です。
なので、其々の細かい所の整備と調整が非常に大事です。
まぁ~そこら辺が旧車の楽しさの醍醐味と私は思っています。
さて、この点火系…
配線や取り回しを色々まとめようとしていたのですが…
どうしても不明なパーツが…
今まで何も気にしてませんでした…
コレ、コイルの横に付いていて、ノイズ対策のコンデンサーかなぁ~くらいに思っていました。
片方がリーディング側のコイルの+側に付いています。
あ、詳しい方なら解るかと思いますが…コスモスポーツはロータリーエンジンなので、リーディング、トレーリングと二つのコイルがあります。
ここら辺話すと長くなるのでハショリますが、このメインのコイル側にだけ付いていました。
で、良~く見ると…
なんか、既存の配線に反対側の配線が巻き付けたテープの中に入っています。
で、ソレを辿って行くと…
あれ??
なんかちょん切れた線が…
まさか?
この線コレ?何処にもつながって無いの??
やけに無駄に丁寧な巻いているビニールを剥がします。
やっぱり、このちょん切れた線でした。
途中なんか線を継ぎ足してます…
ちょっとずさん…
結果、この部品は機能していなかった事になりますね。
ノイズ対策のコンデンサーならこの片方をアースに落とせば良いと思いますが…
何なのか?
他の方のクルマにはこんなの付いてるのか??
手持ちのコスモのエンジンルームの画像を色々見るのですが…よく解りません。。
そんな時期にイベントが開催されてたので、コレは行って直接確認!!と
いうわけで、前回の「オールドカーフェスタ」へ潜入した訳です。
さて!謎は解けたのか??
次回へ続きます。